成長痛とは、子どもの夜間に主に下肢(太もも、膝の裏、ふくらはぎなど)に痛みが生じる現象です。4〜12歳の子どもに多く見られ、痛みは一般的に昼間にはなく、夜になると出現しやすいという特徴があります。
成長痛の原因ははっきりしていませんが、成長期の骨や筋肉の発達に伴う負荷や、活動量の多さが一因と考えられています。
成長痛の特徴
痛みの場所と頻度
両足に痛みが出ることが多く、膝の裏やふくらはぎ、太ももなどが特に痛みやすい場所です。
夜間の痛み
日中は元気に遊べるのに、夜になると痛みを訴えるのが特徴です。これは成長痛と他の痛みの原因を区別するポイントの一つでもあります。
一時的な痛み
痛みは数時間で消えることが多く、数週間〜数か月続くこともありますが、必ずしも毎晩痛むわけではありません。
考えられる疾患
成長痛の痛みが一時的でなく、強い痛みや腫れ、発熱が伴う場合、他の疾患が原因である可能性もあります。その場合は成長痛ではない疾患が考えられるため、慎重に見極める必要があります。
小児特発性関節炎
関節に炎症が起こり、腫れや痛みが続く場合には、小児特発性関節炎が疑われます。
骨の腫瘍や感染症
痛みが日中も続く、あるいは徐々に悪化している場合には、稀に骨の腫瘍や骨髄炎(骨の感染症)が原因の可能性があります。
骨端炎
成長期に発生する骨の末端(骨端部)の炎症で、運動後に痛みが増すことが多いです。
成長期に特有の骨の疾患(オスグッド病やシーバー病など)
運動量の多い子どもがかかりやすい成長期の障害で、膝やかかとに痛みが生じます。
対処法
成長痛であれば、家庭での簡単なケアが有効です。
温湿布やマッサージ
痛みを感じる部分を温めたり、軽くマッサージしてあげることで、血行が良くなり痛みが和らぐことがあります。
鎮痛剤の利用
痛みが強い場合、市販の子ども用鎮痛剤を一時的に使うことも可能です。ただし、長期間使用する場合には医師に相談しましょう。
安心させる
成長痛は自然に収まることがほとんどです。お子さんに「大丈夫だよ」と声をかけてあげることで、不安を軽減できる場合もあります。
医療機関への受診目安
以下のような場合には、成長痛以外の原因がある可能性があるため、医師の診察を受けることをお勧めします。
- 日中も痛みが続く
- 足に腫れや赤みが見られる
- 発熱や全身の倦怠感がある
- 痛みの部位が変わらず、徐々に悪化している
お子様に気になる症状がありましたらご相談ください
成長痛は、成長期に多くの子どもが経験する一時的な痛みで、通常は夜間に起こり、朝には軽減しています。しかし、痛みが長引く場合や日中も続く場合には、他の病気の可能性も考え、適切な診断と治療が必要です。
お子様に気になる症状がありましたらご相談ください。
- 変形性頚椎症
- 頚椎椎間板ヘルニア
- ストレートネック(スマホ首)
- 頚椎捻挫(むち打ち損傷)、外傷性頚部症候群、寝違え
- 胸郭出口症候群
- 肘部管症候群
- テニス肘
- ゴルフ肘
- 野球肘
- 肘内障
- 肩腱板損傷・断裂
- 肩石灰沈着性腱板炎
- 肩関節周囲炎
(四十肩、五十肩) - 凍結肩(frozen shoulder)
・拘縮肩 - 頚肩腕症候群・肩こり
- ギックリ腰(急性腰痛症)
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊柱側弯症
- 胸腰椎圧迫骨折
- 腰椎分離症・分離すべり症
- ガングリオン
- ドケルバン病
- ばね指
- 母指CM関節症
- 指変形性関節症(へバーデン結節、ブシャール結節)
- 手根管症候群
- ギオン管症候群(ギヨン管症候群、尺骨神経管症候群)
- 突き指・マレット指
- 膝半月板損傷
- 膝靭帯損傷
- 子どもの成長痛
- オスグット病
- 変形性膝関節症
- 足関節捻挫
- アキレス腱断裂
- 外反母趾
- 有痛性外脛骨
- モートン病(モートン神経腫)
- 足底腱膜炎
- Jones骨折(ジョーンズ骨折・第5中足骨近位骨幹部疲労骨折)
- 足部骨端症
- 扁平足(flat foot)・開張足
- 関節リウマチ
- 高尿酸血症と痛風発作
- ロコモティブシンドローム
- 骨粗鬆症
- グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)
- 大腿臼蓋インピンジメント症候群(FAI)
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